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菊地 正博; 小林 泰彦; 森下 憲雄; Hussain, M. S.; 鵜飼 光子*; 下山 雄平*
no journal, ,
病害虫の侵入を防止するために、日本向けマンゴーでは蒸熱処理されている。将来日本で照射による検疫処理が実用化された場合には、照射履歴判別法が必要である。そこでESR法を生マンゴーに適用することを試みた。フィリピン産の生マンゴーを線で照射し、冷蔵庫で保管後、果皮・果肉それぞれを凍結乾燥した。乾燥後粉砕し、試料管に高さ一定で封入しESR測定した。照射及び非照射マンゴーで観測されたESRメインピークは、335.9mTであった。マイクロ波強度を変化させると、それは約3mWで飽和したことから、有機物ラジカルであることが示唆された。線量とピーク高の関係を調べた結果、果肉では約25kGyまで線量依存性を示したことから、照射に起因したラジカルが測定されたと考えられる。次に、マンゴーの個体差について検討したところ、熟度の違いや保存期間の違いでメインピーク高は変化することがわかった。このことからメインピークでの判別は難しいと考えられた。そこで、実用線量照射で変化するピークを探索し、2つのサイドピークの存在を見いだした。このサイドピークを用いると、照射された生マンゴーの識別が可能であることが示唆された。